「バセドウ病」の症状と原因・治療の内容~「橋本病(慢性甲状腺炎症)」との違いは?~




多くの方が聞いたことはあるけど、詳しくは知らない・・・という
比較的珍しい疾患の1つに「バセドウ病」があります。

著名人が患っていることを告白し、その後活動を休止する等
「重い」という印象を受ける疾患ですが、一体なぜ発症し・どんな症状が出るのかは
それほど広くは知られていませんが、決して他人事ではない病気でもあります。

バセドウ病とは、「甲状腺」が肥大することによって起きる「自己免疫疾患」の1つです。

甲状腺とは、「のどぼとけ」の下に存在する器官であり
様々なホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌している、非常に重要なパーツと言えます。

バセドウ病は、甲状腺ホルモンの過剰な分泌(甲状腺機能亢進症)を招くことで
肉体的にも、精神的にもトラブルを招く疾患になります。

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「バセドウ病」の症状

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、一体どんなことが起きるのか・・・

その症状は幅広く、また予想ができない点から「自律神経」のトラブルに似ている面があります。

その根本にある現象が、あらゆる器官・機能の「常に活発にな状態の継続」というものであり

  • 心拍数の増加
  • 高血圧
  • 発汗量の増加

それによる、

  • 頭痛
  • 発熱
  • 動悸
  • 口の渇き
  • 手の震え
  • 下痢
  • 意識障害
  • 躁鬱

といった、幅広い症状を招いてしまうことになります。

臓器・機能が活発になり過ぎることで、必ず「代償」が発生することになり
活発になっている状態時、その反動時に別の症状が現れることになります。

食欲・性欲の増加・減少もコントロールできなくなることが多く
また「性格」が変わってしまうことで、人間関係への悪影響も考えられます。

「橋本病(慢性甲状腺炎症)」との違い

同じく甲状腺に関わる疾患に、「橋本病(慢性甲状腺炎症)」があり
バセドウ病よりも、更に認知度が低いと思われますが
バセドウ病の話題においては、セットで語られることの多いものです。

とは言っても、その症状は真逆とも言えるものであり
甲状腺を異物と判断し分泌された抗体が、甲状腺の細胞を破壊してしまうことで
新陳代謝の衰えを招き、身体機能を低下させてしまう疾患になります。

「バセドウ病」を発症してしまう原因

バセドウ病は甲状腺自体を異物とみなし、免疫反応によって生成された抗体が
甲状腺を刺激・攻撃してしまうことで、甲状腺ホルモンの過剰な分泌を招きますが

その根本的な原因は判明しておらず、これは橋本病にも言えることになります。

体が常に「新陳代謝がいい状態」に変化してしまうことで、その反動を受け続けることになります。

「最近、体が熱くなりやすいな」といった、軽い自覚症状から
徐々に症状は進行していき、診断時にはすでに進行していることも多い症状です。

「遺伝」といったものも関わることが多く、近親者に患者がいる場合には確率が高まり
また「出産」といった、身体が関わる大きな病気がきかっけと考えられるケースもあります。

「バセドウ病」の検査・治療

バセドウ病(橋本病)の検査は、

  • 血液検査(甲状腺ホルモンの量)
  • 超音波検査(甲状腺の大きさ・形)

以上の2つが主なものであり

  • 甲状腺の肥大(炎症による腫れ)
  • 眼球の突出

といった、見た目でも判断されるものになります。

またその治療は、

  • 甲状腺ホルモンを抑える薬(バセドウ病)
  • 甲状腺ホルモンを活発にする薬(橋本病)

以上が、それぞれに処方されることになります。

副作用と薬の量の兼ね合いが難しく、
また白血球の減少により、細菌に感染しやすくなります。

また放射線治療や、外科手術による治療の選択肢もありますが
その症状や体質、仕事等といった要素との「相性」が重要であり
実際には、なかなか難しいことが現実と言えます。

「おだやか」に生活を送るしかない

甲状腺ホルモンの異常は、治癒までの時間が予測できないことが多く
特にバセドウ病の場合には、「おだやか」に日常を送ることが大切です。

ただでさえ、「体が熱い状態」が継続する疾患であり
余計に体が活性化してしまうことを、避けることを優先します。

特にストレスによって、症状が進行してしまうことが分かっており
本来であれば、休業することを推奨されます。

また十分な睡眠時間の確保はもちろん、
心身共に可能な限り負荷をかけなことが必要です。