気にしておきたい「パーキンソン病」の初期症状とその原因・進行




「パーキンソン病」という疾患の、その名称自体

また「難病」であることは、ご存じの方は多いと思われます。

 

しかしながら、その症状・原因・進行過程等に関しては

詳しく分からない、という方もまたほとんどだと思います。

 

また有名人の中にも、パーキンソン病であることを告白し

治療を受けているという方も多く、そういったことをきっかけに

病名・症状をなんとなく知った方も多いと思います。

 

実はこのパーキンソン病というのは、40代以降に患者数が増える

中高年にとっては、より注目しておくべき症状でもあるのです。

 

年齢に比例して、明確にリスクが上昇する症状です。

 

発症する割合としては「1000人に1人」という

非常に稀な印象を受ける数字にはありますが

「大きい大学であれば、全生徒のうち50人はいる」という計算であり

決して「自分は大丈夫だろう」とは言えない病気でもあるのです。

 

パーキンソン病の代表的な症状

 

パーキンソン病とは、端的に説明すると「神経の麻痺」が起きる疾患です。

 

そのため、まず最も目立つ症状が「震え」になります。

 

あらゆる神経障害につきものと言える症状であり

パーキンソン病においても、顕著な症状と言えます。

 

特に「四肢の先端」の震えが特徴的であり、いずれ体全体にも及ぶこと

また精神的動向によって、より震えが強まるとされます。

 

更に、体の「動き始め」がスムーズに行かなくなり

動かそうとしては一度止まり、また動作自体も非常に「遅く」なります。

 

また「バランス」が取れずに、転びそうになること

そうなった際に、支える・転ばないようにするために

「次の足」が出なくなることも、特徴的な症状になります。

 

以上の症状からは「自由が利かなくなる」

「動きがぎこちなくなる」という印象を持ちますが

事故による後遺症等とはまた異なり、体の内面的な機能にも影響が現れます。

 

自律神経への影響によって「内臓機能」にも現れる症状

 

パーキンソン病による神経の麻痺は、自律神経にも及ぶため

どのような症状が現れるかは、「予想できないもの」と言えます。

 

  • 頭痛
  • 便秘
  • 高血圧
  • 不整脈
  • 感覚障害

 

あらゆる神経・感覚の伝達の不一致による

「ものを飲み込みづらくなる(嚥下障害)」

パーキンソン病の症状として、よく見られる症状でもあります。

 

また、中には「幻覚」を見る患者も珍しくなく

神経の疲弊から、また各種症状による負担から

「抑うつ」の症状が見られることも、多いようです。

 

>>「自律神経失調症」の症状と血圧上昇への影響

 

「加齢」によってリスクが上昇するのが「当たり前」の症状

 

パーキンソン病は、脳内の「中脳黒質」で作られる

「ドーパミン」と呼ばれる脳内物質を分泌する細胞が

変性(異常な変化)を起こしてしまうことが、きっかけとなります。

 

この変性の原因は、不明ながらも

加齢によって、ドーパミン分泌細胞の量が減ってしまうこと自体が

ドーパミンの変性を招いている、という考え方もあります。

 

そして、更に特徴的な症状としては「認知症」との併発が見られる点です。

 

脳内物質の減少が原因となることから、不思議ではない症状と言えますが

  • 体の自由が利かない
  • 感覚・内臓の機能低下

 

ということに加えて、「意識」に関する症状が見られることは

人間として、非常に重い・必ず避けたいと思える症状に違いありません。

 

>>「物忘れ」の仕組み・ひどくなる原因~「認知症」との違いは?~

 

「性ホルモン」をはじめとして、加齢によってあらゆるホルモンが減少します。

 

ホルモン・脳内物質の減少というのは、必ず自律神経の乱れを招くものであり

「更年期障害」はもとより、あらゆる症状の原因となる現象といえます。

 

「早めに発見する」ことで可能性を狭めない

 

「完治」へと向けることができる治療法がないことが、難病たる所以です。

 

そして「誰もがなる可能性がある」ということを、忘れてはなりません。

 

変性を起こしてしまった神経というのは、元に戻せるものではなく

元に戻らないことには、「異常」となってしまった神経が機能を回復することはありません。

 

そのため、いわゆる「リハビリ」に似た「行動療法」が治療のメインとなります。

 

「薬物療法」の中にも、運動機能の回復に効果的なものもありますが

副作用の懸念・また実際に起きる症状を考えると、利用し続けるのは困難でもあります。

 

根本的な解決を考えることができる、細胞移植等によって

症状を改善していく治療法の確立は、今後の課題と言えるものになります。

 

希望を持てる時代でもある

 

上記したような、副作用の懸念のある薬も含めて

「抗パーキンソン病薬」と呼ばれる処方薬には

ドーパミンの合成を目的としたものもあり

早めに投与を始めることで「まともに動ける期間」を長くすることができます。

 

脳内分泌物資・神経細胞に働きかけるということは

副作用を引き換えにしなければならないことが多いことが事実です。

 

しかしながら、早めに発見することで

よりリスクの少ない治療を進めることができます。

 

現代は、「細胞幹移植」といった治療も

徐々に現実味を帯び始めた時代でもあります。

 

早く発見することで、進行を遅らせるメリットが明確と言える時代なのです。

 

「重大な事象」と認識すべき年齢になっている

 

初期症状としては、やはり「震え」が顕著なものであり

  • 字が書きづらい
  • 箸が使いづらい
  • 階段を利用する際に違和感が見られる

 

これらは、いわゆる「アルコール中毒」を代表とした

神経障害の典型的な症状でもあります。

 

進行の度合いは、症状の度合いに比例するものであり

  1. 片側の手先だけ
  2. 半身の四肢
  3. 全身の四肢
  4. 全身
  5. 寝たきり

 

と、順を追って進んでいくことが通常です。

 

パーキンソン病は「MRI」といった検査では、判明しないものであり

その他の症状とは当てはまらないことで、初めて疑い始める症状でもあります。

 

「手足の震え」というのは、加齢によって起きる珍しくはない症状です。

 

しかし、そういった考えが「油断」につながり

「実は深刻な症状だった」というケースは

パーキンソン病だけでなく、「合併症」を中心とした

あらゆる傾向トラブルにおいて、全く珍しい話ではありません。

 

>>年をとるにつれ手が震えることが増えてきた~病気?原因・対処法は?~

 

決して、甘く見てはならない症状なのです。

 

専門となる「神経内科」での、詳しい検査を受ける機会とは

なかなかないものになりますが、手足の震えといった症状は

本来は少しの違和感でも相談すべき事象なのです。