「吐血」の症状を伴う病気とその原因にはどんなものがある?~色や量での見分け方・「喀血」との違いは?~




「吐血(とけつ)」と聞くと、非常に重い症状をイメージしがちですが
意外にも、経験する人というのが、それほど珍しくはない症状になります。

 

しかしながら、「ヤバい状態」というイメージから
現実の程度以上に心配してしまう人も多く、落ち着いて行動するためにも
その症状・原因による「程度の違い」を知っておくべきと言えます。

 

もちろん血液を吐き出すということは、尋常な事態ではありません。

 

しかしながら「血を吐く」ことが、必ずしも「吐血」であるとは限らず
自然治癒が望めるもの、そうでないものは分けて考えるべきでもあります。

 

気管支からの出血である「喀血(かっけつ)」

 

「吐血」というのは、正式には「消化器官系」の器官からの出血であり
「肺」といった気管支系の器官からの出血は、「喀血(かっけつ)」として区別されています。

 

これは「逆」に思っている方も多く、「肺結核」を扱ったドラマ等で
喀血というべきを、吐血と表現されていることも多いためと考えられます。

 

加えて、必ずしも「口」からの出血を指すものでなく
「鼻」から出るものも含まれ、また「痰たん)」等に血が混ざる場合にも
吐血や喀血の原因となる症状が、進行していることが考えられます。

 

>>年をとると「痰(たん)」が絡みやすく・止まらなくなるのはなぜ?

 

「鮮やかな鮮血」と呼ばれるほどに、薄い・粘度の低いことが特徴的です。

 

口から血が出てしまう原因として、「口腔内の外傷以外」で言えば
最も多いケースは、やはり「咳のし過ぎ」等によって粘膜を傷つけてしまう現象です。

 

「咳をすると血の味がする」という経験は珍しくなく

あくまでそれ以上の段階として、喀血を伴うものとなります。

 

また外部からの刺激によって、気管支周辺の「毛細血管」が破れてしまうことで
出血してしまう現象は「肺挫傷(はいざしょう)」と呼ばれるます。

 

いずれにしても、「よっぽどひどい」ということでなければ

基本的には自然治癒するものでり、そのためにはやはり「原因」となる

「風邪」や「気管支炎」「喘息」といったものの治解決が必要です。

 

問題は、

  • 肺がん
  • 重度の気管支炎
  • 肺結核
  • 肺腫瘍

 

といった、重度の症状の場合です。

 

原因となる症状を治すしかない

 

喀血はあくまで症状であり、起こらないようにするには
喀血の原因となっている症状を治すしかありません。

 

これは症状の程度に限らず、同じことであり

自然治癒するのか・しないのかによって、処置が違うためです。

 

いずれにしても、早期に医療機関に訪れることが推奨され

「しばらく続いている」という場合には、自然治癒は不可能として

適切な医療処置を受けるしかありません。

 

要因がより複雑なになってくる「吐血」

 

喀血に比べ、吐血は「重い」ケースが多いと言えます。

 

喀血の場合には、ある程度要因は特定でき

いずれも気管支からの出血という共通点がありますが

吐血の場合は、「胃」と「十二指腸」いずれかの可能性があり

出血に至る状況というのは、かなり進行していると言えるためです。

 

※十二指腸は胃と「小腸」を結ぶ器官

 

胃潰瘍による吐血、十二指腸潰瘍による吐血も

慢性的なものであれば、ある程度進行した状態であり

痛みを感じ始めてからしばらく経っているはずと言えます。

 

またこれらの症状による吐血は、喀血の場合とは異なり

「どす黒い」「汚い赤」と表現される状態であり

その症状の特色から、「食べかす(胃の中のもの)」が混ざっていることも珍しくなく

いずれにしても、口から吐くために胃・食道を経由していることになります。

 

また、喀血が少量で薄いものである一方で

吐血の場合には、大量に汚い血が出ることも珍しくありません。

 

ストレスで吐血する?

 

「ストレスで血を吐いた」という表現を聞いたことのある方もいると思いますが

これに関しても、ストレスによる胃潰瘍によって、吐血した例と言えます。

 

ストレスは、あらゆる健康問題の引き金になる症状ですが

その中でも吐血というのは、「びっくりする割に」珍しくはないと言えます。

 

「もともと胃潰瘍ではなかったのに」という人に関しても

ストレスによって、急速に胃酸が発生・胃酸による粘膜の破壊といった

「急性胃潰瘍」とも言うべきことは、起こり得ることなのです。

 

「細菌」や「癌細胞」が招く喀血に比べて

吐血に関しては「重いが防げる」症状であり

その鍵は、やはりストレスが握っていることになります。

 

そして、ストレス・胃潰瘍という要素は

もちろん中高年によって、上昇するリスクに違いありません。

 

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